関西大会初優勝!

 2001年6月24日、西宮球技場。この結果を誰が予想したであろうか。立命館宇治が昨秋の全国頂点大阪産業大学付属高校を破り、西日本の頂点に立ったのだ。創部7年目の歴史の浅いこのチームの中にこれほどのエネルギーが潜んでいようとは。昼頃から一転、夏の陽気になった西宮球技場は大きな歓声につつまれた。

 立命館宇治は準決勝で主力選手を数名故障で欠き、ラインに1年生を起用する苦汁の選択を迫られていた。そして昨晩からの雨、パスを投げようにも濡れたゴムボールが手に付かない。1年生はベンチでボールを洗い、懸命に磨いている。11時のキックオフ、このとき雨はあがっていたが、グランドは泥濘み、足をとられる。第一クォーター、殆ど立命館宇治の陣地でプレーが展開される。ディフェンスはジリジリと下がる。かろうじて攻守交替になるもオフェンスがリズムに乗れず、セフティーで2点を奪われる。早くも均衡が崩れ、相手を追う形に。

 第二クォーターも自陣でゴールを背負ってのプレー、オフェンスに回っても、パスをインターセプトされてすぐにディフェンスに。いつものプレーが出ない。「大阪一位の名前に負けているのか」。高校生の試合では力量の差よりも心理的な要因が大きく働く場合がある。強いチームが勝ち続けることの理由はそんなところにもあるのだろう。そんなことが頭をよぎるが、得点板では0-2から動かず。ディフェンスが踏ん張っている。毎回オフェンスにちゃんとバトンを渡してくれている。「がんばっているのだ」勝利を信じて戦っているやつらがいる。チームの中に少しずつ確信が広がった。

 後半、次第に日差しがきつくなるほどに天候が回復。ボールを革にする。ディフェンスは必ずオフェンスに返してくれる。オフェンスのパスが通り始める。テールバックが相手を振り切って走る。フルバックが中央を突き、ジリジリと進み始める。次第に歯車がかみ合い始めた。ここで得点。トライフォーキックも確実に決め7点。7-2とリード。初めて大産大からリードを奪った瞬間。(立命館宇治はこれまで二回大産大と試合をしているがいずれも大差で負けている)流れが大きく変わった。誰もが膚でそれを感じた。目の前が急に開けたようなそんな気分に。

 第四クォーター。集中力は一層高まる。ディフェンスがファインプレーを連発する。ディフェンスライン西村は敵の司令塔めがけて猛追。ものすごいスピードで何度もプレッシャーをかける。気がつけば相手陣地でのプレーが多くなっていた。それでも双方、押しつ押されつの攻防をくりひろげ時間が無くなり終了。7-2で立命館宇治の勝利。ディフェンスはこの日、無失点。今大会通じてディフェンスチームの失点はなんと東邦高校に奪われた1本だけ。ほんとうによく頑張った。

 表彰式では、北仲キャプテン、池野、武田、芥バイスキャプテンが賞状とトロフィーを受けとった。また、この大会での最優秀選手に佃宗一郎選手が選ばれた。


チアリーダー部のみなさんへ

みなさんの応援のおかげで優勝をすることができました。また、多くの応援していただいた人とともに同じ時間を楽しく共有することができました。私たちは立命館宇治で本当によかったと思います。チアリーダー部とアメリカンフットボール部は同じ年1995年に創部され、双子のように育ってきました。この喜びを共に分かち合いたいと思います。この先も新しい歴史を共に築いていきましょう。