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2018年08月07日

GCP「幸せの国ブータン」より その3
職業訓練所ダクツォを訪れました

 3日目となる今日は首都ティンプーにある特別児童・青少年職業訓練所ダクツォを訪れました。ここは障がいを持つ若者たちが日々、勉強をしたり、職業訓練をしている場所です。
 朝9時頃から約40名の全校生徒による朝礼が始まり、朝のお祈りや服装チェック、生徒による手話のスピーチが行われていました。朝礼が終わると、それぞれの部屋に分かれて勉強、そして職業訓練の作業が始まります。各作業場では、伝統的な仏画や刺繍、織物、バスケット織り、お土産作りなどが行われていました。生徒たちは各教室に入り、勉強のお手伝いや作業の見学、体験を行いました。
 輪廻転生を信じるブータンでは、前世での悪い行いが原因で、現世に障がいを持って生まれたのだと考える人がたくさんいます。そのため、障がいを持った方々に対する差別などが根強く、社会に出るきっかけは近年になるまでほとんど無かったそうです。そんな中で作られたこの職業訓練所の存在は大きく、たくさんの障がいを持った若者が社会に出るきっかけを作ることになりました。
 ここでの経験を通して、参加した生徒たちにはすぐに「日本では障がいを持っている人の職業訓練としてどんなことをしてるんだろう?」という疑問が生まれていました。日本に帰ってからの行動の源となる疑問になるはずです。
 最後に、私たちはここで織られた手織りの織物を購入しました。帰国後はその織物を使って、宇治市の作業所の皆さんとともに、障がいを持った方々の支援となる取り組みを考えていく予定です。

以下、生徒の感想より

●何より心に残っていることは、絵の授業を教えてくださった生徒さんです。その方が描く絵はとても上手で、素敵で、驚きました。でも、その方は耳が聞こえず、喋ることも出来ない方でした。でも、絵を描くことが得意ではない私に、ジェスチャーと、アイコンタクトとを使って絵の描き方を丁寧に教えてくださいました。そして、私が描く度にジェスチャーでGoodと絵を褒めてくださいました。一生忘れられない思い出です。最初は、障がいを持つ人たちと関わることに不安しかなかったのに、ダクツォの生徒さんの幸せそうな笑顔を見て、そんなイメージが覆され、頑張っている姿を見て、刺激をもらいました。今日、ダクツォの生徒さんに会えて本当に良かったです。自分の将来にも繋げられる素敵な体験になりました。

●障がいを持っていたとしても、彼らの学習意欲は非常に高く、感心する場面が多々ありました。また、高学年の生徒にゾンカ語を教えてもらったり、仏絵や刺繍の体験も行いました。彼らは障がいを持っているということを感じさせないほどに、元気で明るく、友好的でした。そして、勉学や伝統工芸の製作に熱心に取り組んでいました。こういった背景には、障がい者に対する教育の環境が、ブータンにもある程度整ってきているということがあるのではないかと思います。これから、障がいを持っている方々にも社会で活躍することができるように、教育の場の改善はもちろん、その他のあらゆる環境の改善が必要かと思います。

●専門的な技術をダクツォで学んだおかげで、自分の力だけで生活できている人が何人もいると聞きました。実際にダクツォの生徒のみなさんが作った商品が売っていたのですが、クオリティの高さに驚き、また生徒達の頑張って作っている姿を見て少しでも彼らの助けになればと思い家族へのお土産として商品を買いました。自分が出来るのは商品を買うことと実際に目で見たものを文章に書き皆様に見てもらうことだと思いました。読んだ皆様にはそういう生徒もいるということを知ってもらいたいと思いました。彼らにもっと良い環境を与えてあげればさらに高いクオリティのものや新しいアイデアが生まれると思います。それはブータンの発展に大きな刺激を与えると思いました。

●握手をしに来てくれる子や、ハグまでしに来てくれたりする子がいてすごく嬉しかったです。ブータンの言葉しか喋れない子とも握手をしたりハグをしたり握手した手を頬に擦り付けてくれたり。言葉が通じない世界になるとハグの大切さに気づくことが出来ました。それは凄く優しくて、穏やかで、生徒の皆の心の温かさが分かるようでした。今日学んだことは、直接見ていないのに偏見を持つということは本当に損をするということがまず一つ。もう1つはブータン人の男性の心の優しさです。いつも心が広く、とても優しいということです。心がかっこいいからなのか、とてもかっこよく見えます。

●最初の体験授業では、英語でエッセーを書きました。エッセーを書いている間も、生徒の自由を尊重している授業で、子育て中の先生は自分の赤ちゃんを連れてきていたし、とても穏やかな授業でした。次に、アートの体験をしました。耳が聞こえない方が多かったのですが、それでも、楽しそうに絵を書いていたり、手話で会話していらっしゃいました。不自由なはずなのに、そんなに楽しそうにしていられるのは、ブータンだからなのではないのかと思いました。私自身、今日もたくさんの経験をさせてもらって、本当に幸せだなと思いました。





全員民族衣装を買いました!

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