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2018年03月16日

第24回高等学校卒業証書授与式・答辞全文

2018年3月10日に執り行われました本高校卒業証書授与式にて,
卒業生代表が読みました答辞の全文を掲載いたします。

答辞

卒業を迎える今、素晴らしい環境の下で、志の高い仲間と共に過ごす日々に、大きな期待と少しの不安に胸を膨らませ、入学式を迎えた日のことがつい昨日の出来事のように思い出されます。三年間を振り返って、みなさんは高校生活をどう表現しますか。


Change is the only constant
As a high school transfer student in the Ritsumeikan Uji IB Course, the past few years have been a short but a condensed experience. My time here has been a roller-coaster ride, but when I was reflecting back to write this speech I realised how “change is the only constant”. This idea may sound paradoxical, but it applies to my high school life, as well as today, the graduation day.

Looking back over the past few years, we have undergone significant change in terms of academics and as people.

We have all survived through IB, and we are now over with those sleep deprived days when we fueled ourselves with coffee and redbull to complete our assignments. Surviving through IB has made us resilient and great thinkers, and even if we may forget the knowledge acquired in our classes, I believe that the IB education has empowered us with the ability to analyse what we know in order to fully understand the implications, limitations, and applications of our knowledge.

Aside from academics, we have changed as a group and as people. There were times when our class was disintegrating, but we now have an extraordinary chemistry between us. We have open-mindedly accepted our differences and learnt to support each other when life pushed us to our breaking points. We have shared many moments together, such as when we comforted each other before our nerve-racking IOCs or when someone did the most ludicrous thing one would ever see in a lifetime. The way our caring comments have changed from a single A4 paper to an eight page booklet is a testament to how far we have come.

However, all of this change would not have been possible without the support of our teachers. I would like to thank these teachers, especially the teachers of the IB department, on behalf of all my classmates for selflessly sharing your time, knowledge, and life lessons with us. Your dedication and support helped us get through this rough journey. We will all miss you greatly.

We would also like to thank our parents for allowing us to embark on this journey. I am sure that my parents and I are not the only ones who once questioned why we decided to choose IB. However I can now see how the IB education and this community have shaped us into who we are today, which we are very grateful for. Thank you for helping us to choose this path and supporting us over these three long years.

Today is a day of change. We graduate school today and tomorrow this familiar place will no longer be part of our lives. Our class will be dispersed all over the world, but I am sure that the bond we have formed will transcend any barriers to keep us connected. It has been a privilege to be part of the 2017 Cohort. My fellow graduates, congratulations and thank you for a truly unforgettable high school life!


Be passionate
何事も情熱を持って挑むこと。この言葉を胸に、三年間様々な活動を乗り越えてきました。一年間の留学を決意し、IMコースに入学した3年前。家族のもとを離れ、友達ともバラバラになりました。そして留学先で一人になった時、自分自身を振り返ることが、多くなりました。自分は何の為に留学をしにきたのだろう。友達を作るってこんなに難しいことだったのだろうか。こういったこと考えるうちに、自分の留学の意義を見つけることができました。英語力を伸ばし、ここを第二の家にしたい。学校では積極的に現地生徒に声をかけ、自分の存在をたくさんアピールしました。そして、ホームステイ先では、私を本当の娘のように接してくれた家族にも、出会うことができました。このことから、私は、何事も自らの力で一歩を踏み出し、自分の見えなかった世界をみつけることができました。そして、挑戦することの大切さを学びました。誰かが話しかけてくれる。誰かが私を助けてくれる。そういった甘い考えがなくなりました。そして、帰国後は、何でもチャレンジしようと思い、たくさんの活動に参加しました。その一つでもある、香港研修旅行が、私の価値観や将来の夢を大きく変えました。香港は、長い間イギリスの植民地でもあったため、現在は文化がミックスされた状態です。街を通ると必ず、英語と中国語の表記がありました。この研修の中で、日本とその他の国の働き方を比較して、働き方とは何かを、考える時間がありました。私は、ここで、日本の働き方に疑問を抱き、そして他の国の、働き方に興味を持ちました。実際に、会社見学をした、教育団体は、社員が心から仕事に情熱を持つ姿に憧れ、自分も将来、日本という世界で働くのではなく、大きな舞台で活躍したいと思いました。このように、世界を広げてくれたIMコース。課題に追われる忙しい日々も、同じ留学を経験した、仲間のおかげでしんどいことも乗り越えてこれました。ただ留学をして、英語で授業を受けるコースではなく、英語というツールと、世界中の仲間と第二の家族を、幸運にも手に入れることができた私が、世界のために何ができるか。そう、真剣に考えさせてくれる三年間を過ごすことができました。IMコース74人、バラバラになっても、何事にもPassionを忘れずに、これからを生きて行こうね。みんなありがとう。


何事も完璧な人間にはなれない
私は理科コースで過ごした二年間、ずっとこの言葉が頭から離れませんでした
高校二年生の春、私は新しく始まる日々へ胸を膨らませていました。しかし、待っていたのは、個性的なクラスメイト達、問いかけられる明確な答えのない問題、そして今までの価値観をすべて引っ繰り返されるような授業でした。「こんなところで二年間もやっていけるのだろうか」日々を追われるように過ごしながら、私は先行きの見えない不安に苛まれていました。
高校二年生の春に行われた理科コース合宿では、市街を駆け巡るスタンプラリーや、野菜、肉、調味料などを争う競り、限られた食材で行う飯盒炊爨を経験しました。私は同じ班のメンバーに迷惑をかけてばかりで、自分が何もできない人間だと思い知らされた様な気がしました。それは私にとって初めてともいえる、大きな挫折でした。
それから二年間、数え切れないほどの挫折を経験しました。自分を変えようとたくさんの事に挑戦してみたけれど、自分を変えるなんて簡単じゃなくて、抱え込んだ責任に何度も押し潰されそうになりました。
だけど、その数えきれないほどの挫折が教えてくれました。私はきっと、何事も完璧な人間にはなれない。そして無理に完璧な人間になる必要はない。ありのままの自分でいればいい。その上で自分に何ができるか考えればいい。誰にだって苦手なことはあります。できないことをできないと言うことは、恥ずかしいことじゃない。どうしても乗り越えられない壁にぶち当たったときは、周りの助けを借りればいい。その代わり今度は、誰かが困っていたらそっと背中を押してあげればいい。そう、思えるようになりました。
私がこの三年間を乗り越えられたのは、ここにいるみんなのおかげです。友達が、先生が、そして家族がいたから、私は今ここに立っています。みなさん、この三年間は楽しかったですか? きっと私と同じように多くの挫折を経験した人もいるでしょう。一人で悩んで、眠れない夜を過ごした人もいるかもしれません。だけど今、何だかんだといいつつも、楽しい三年間だったと思えているのなら、同じ学年の仲間としてこんなに嬉しいことはありません。この先何があっても、みんなとの思い出を胸に前に進み続けます。


やらずに後悔よりやって後悔
そう思い、団長に立候補した体育祭の一か月前。団長が女でいいのか、私でいいのか、度々考えていました。きっと、みんなも女団長に不安を抱えていたと思います。団長の間で揉めたこともあったし、団の練習が上手くいかず、応援団員で喧嘩をして、悪い雰囲気が漂ったこともありました。ハードなスケジュールだったため、体育祭に間に合うのか心配になり、ひどい体育祭になってしまうと団長たちで焦ったほどでした。それでもみんなは、私たちと一緒に最後まで走り続けてくれました。朝早くから夜遅くまでダンスや衣装のことを考えたり、朝、昼、放課後、休日と練習を積み重ねたりしました。しかし、体育祭前日のリハーサルで青団は先生に、どの団よりも声が小さくて迫力がないと言われました。正直、応援優勝を諦めようと思ったし、団員にかける言葉も思いつかず、険悪なムードがしばらく漂いました。でも、諦めようとしていたのは私だけで、部活や用事があるにも関わらず、応援団員はみんな日が暮れるまで一生懸命、優勝するために大声を出して練習をしました。私が本当に団長だったのかなと思うほど、副団長を始めとした、応援団員、団員のみんなに支えられました。みんなのおかげで団長をやり遂げ、応援優勝という賞を得ることができました。そして、団長を中心とした各団それぞれが、全力で熱い思いを持って体育祭に挑んだため最高の体育祭を作り上げることができました。この学校で団長をしてよかった、一生の思い出です。本当にありがとう。
そして何より、感謝しきれないのはこの学校に六年間通わせてくれた、大嫌いで大好きなお父さんとお母さん。当たり前のように、家に帰るとおいしいご飯があり、温かいお風呂がありました。不機嫌で家に帰った時は、強い口調で当たってしまってひどい言葉を放ったこともあったし、学校に行きたくないと甘えたことを言った時もありました。私のせいで、二人に喧嘩をさせてしまったこともありました。けれど、毎日、家事や仕事に文句を言わずしてくれているお母さん。仕事で忙しいのにも関わらず、私のことをいつでも気にかけてたくさんのアドバイスをしてくれたお父さん。時に厳しく、時に優しく、いつでも傍で、そして陰で支えてくれたおかげで今の私がいます。いつも恥ずかしくて言えないけど、毎日、本当に感謝しています。これからもいっぱい迷惑をかけると思うけど、いつかは私が支えられるように頑張ります。ずっとずっと、よろしくね。


三年前の春、「プロサッカー選手になる」という夢を胸に、京都サンガユースに入団し、立命館宇治高等学校に入学しました。しかし、思い描いていた日々とは裏腹に、サンガユースでの日々は困難と挫折の連続でした。
プロを目指す集団というのは、想像を絶するような厳しい世界でした。同学年の仲間が試合に出て、活躍しているのにも関わらず、自分はベンチにさえ入ることができない。思うような結果を出せず、家族をはじめとする、応援してくれる人の期待に応えることができない。そんな自分が情けなく感じ、涙を流したことも何度もありました。思い描いていた理想の自分と、今おかれている現実の自分が、あまりにもかけ離れており、時に焦りや不安といった感情が、怪我を招いてしまうということもありました。それから僕は「自分に欠けているものは何か」、「自分を変えるためにはどうしたらいいのか」、深く考えるようになり、学校生活に目を向けるようになりました。初めは、「サッカーも全くうまくいっていないのに、学校行事に積極的に参加していては、サッカーがおろそかになるのではないか」「ただ自分はサッカーから逃げているだけではないのだろうか」と葛藤する毎日でした。しかし、自分を変えるために何事にも挑戦しようと決意し、体育祭では団長、興風祭では台本作りに主役、HR委員など、今までの自分では考えられなかったのですが、学校行事に積極的に参加していきました。チームとして何かを作り上げる、というよりかは、個人が自分の夢を叶えるために力を注ぐ、そういう世界に今まで身を置いていた自分にとって、仲間と一つの目的に向かって何かを成し遂げていくということは、とても充実したものでした。そのうえ、自分の周りには多彩な才能や特技を持つ仲間がいるということに気付きました。特に体育祭ではIBコースと同じ団になり、ここは本当に日本かと疑うほど、周りでは英語が飛び交っており、様々な価値観や考え方を持つ仲間と過ごす日々は、とても刺激的なものでした。そういった仲間の存在が、サッカーに対するモチベーションにもつながり、自分を大きく成長させてくれました。そして三年最後で、何とか結果を残したいと努力し続けた結果、最後の大会では人生初となる、日本一になることができました。決勝戦を前に怪我から復帰し、決勝点をアシストできたことは、自分にとって大きな自信となりました。これまで相談に乗ってくれた仲間、応援し励まし続けてくれたみんなには感謝しかありません。本当にありがとう。
現時点では高校入学時に抱いた夢を実現できていません。しかしまだ夢の途中。次のステージでは、立命館宇治高等学校で培ったものを生かし、これからも夢に向かって進んでいきます。


教職員をはじめとする学校に携わってくださった皆さん、苦楽を共にした仲間、そしていつもそばで支えてくれた家族の存在のおかげで、こうして卒業の日を迎えることが出来ました。これから先、挫折や困難に直面するときもあるでしょう。その時には、立命館宇治高等学校での三年間を胸に、これからも挑戦し続けていきます。僕たちは今日を最後に離れ離れになってしまうけれど、同じこの立命館宇治高等学校で、たくさんの栄養をため込んだ蕾が、いつかどこかで大きく花開きますように。



2018年3月10日
卒業生代表
池田和香
田中琴奈
山本舞
近江佑璃夏
橋本尽

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