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2017年08月12日

GCP「幸せの国ブータン」より その6
最終日を迎えました

これまで、参加生徒は大きく体調を崩すことなく、元気にプログラムをこなすことができました。プログラムの最終日には標高3000mの岩肌にはりつくように建てられたタクツァン僧院まで登山。想像以上のしんどさに途中くじけそうになりながらも、なんとか全員登り切りました。

ここはブータンの人たちも一生に一回は行きたいという神聖な場所です。ガイドの方から仏教の教えとブータン人の心について学んだあとは、瞑想の時間。その後もキチュラカンというお寺をまわり、ブータンらしい時間をたっぷりと味わいました。

夜は疲れているにもかかわらず、ガイドのソナムさんも交えて、遅くまで今回の研修の振り返りをしました。ただ単に学ぶだけではなく、「自分が変わる」体験をした参加者にとって、それぞれの思いは尽きず、涙を流す生徒もいました。

今回の研修中、100人近いブータンの人に幸せや家族や伝統についてのアンケートやインタビューを行いましたが、その結果もふまえて、今回の学びを外に向けて発信していきたいと思います。


【以下、生徒の感想より(抜粋)】

ブータンの人は自国の伝統のことをよく知っていたり、人に伝えたりする知識があると思いました。クラスメイトから「ブータンにはこんなお祭りがあったり、こんな伝統があったりする」ということを一日中話してくれて、自分の国のことを語れるという素晴らしさを感じました。私は京都に住んでいるのに何年から祇園祭が始まったとか語れないし、ブータンの人に「日本のナショナルアニマルは何か」と聞かれても答えられませんでした。ブータンに来て自分の国を語れるようになりたいと思ったと同時に、今の日本は親から子へ伝統を受け継いでいく背景が減ってきているのではないかと思いました。

ブータンに来て振り返ってみて、新しく思ったのは日本人であることを大切にしたい、誇りに思いたいということです。ブータンの人にアンケートをとったり、ホストファミリーやバディとの話を聞く中で、「ブータンに生まれて本当に幸せ」「ブータンは幸せな国で当然」という考えを聞きました。そんなクラスメイトやホストファミリーの話を聞いて、私もちょっとでも日本人であることを誇りに思いたい、日本で生まれてよかったと思いたいと思いました。

ブータンの人へのアンケートの回答の中で「鎖国じゃなくなったから幸せじゃなくなった」「伝統文化を守りたいけれど、西洋の文化がどんどん入ってきて心配」という内容を見て、複雑な気持ちになりました。
近代化を求める声と伝統文化を守ろうとする声のはざまで、ブータンの人たちも戸惑っているような感じを受けました。伝統文化をどう継承していくのかという問題は、日本でも同じ課題なのでこれから考えていきたいと思いました。

「幸せですか?」という問いに対しては、ほとんどの人から「家族が全員で健康で生きているから幸せ」と返ってきました。これまでの私にとっては家族がいることは当たり前になっていて、それだから幸せという考えには結びついていませんでした。けれども、もし私の家族の誰かがいなくなったらと想像すると…幸せではありません。当たり前のことに感謝したり、幸せだと思うことの大切さを感じました。また、ブータンの人たちが親戚とも週に何回も会っているのがいいなと思いました。日本では特別な行事じゃないと集まりません。ブータンでは家族や親戚をとても大事にしていると感じました。私も日本に帰ったらまずは家族を大事にしようという気持ちになりました。

一言でいうと、チベット仏教のカルマの概念が印象深かった。ガイドの方に仏教と他のキリスト教などの宗教との違いを聞いたときに、「違うことを探すより、同じことを探したほうがいいですよ」と言われてはっとした。私たちは普段、自分とは違う考えや人を見つけると、相手に対して嫌悪感を持ってしまうことがある。けれどもブータン人はたとえ違う考えの人に会っても、良いところがあれば敬意を示し、たとえ相手が間違いをおかしても寛容である。カルマの概念で自分の行いが来世につながっているという考えが関係していると思うが、こうした考え方が人と人とうまくつながっていく基盤になっているのだと感じた。

ここまで登ります!

あと少し~!



私たちのルンタを残してきました

お別れの朝



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