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2016年12月23日

2016年度フクシマ災害復興支援活動報告
忘れねえべ フクシマのこと

「若い人たちがはるばる京都から来てくれて、本当にうれしい。誰かひとり、もらっていきたいぐらい」
この言葉は、生徒が南相馬市小高区の復興住宅を訪問した際に頂いた言葉です。
この言葉には、私たちがフクシマ災害復興支援活動に取り組む意義の一部が示されていると思います。

2016年度のフクシマ災害復興支援活動は、立命館学園災害復興支援室の協力を得て、以下の日程で取り組まれました。
・12月16日(初日)
 南相馬市の小高区の復興住宅訪問、相馬市の伝承鎮魂祈念館訪問
・12月17日(2日目)
 午前中 相馬野馬追競走馬見学、相馬市博物館見学
 午後  班別行動
    朝日新聞社福島総局への取材と除染センターへの訪問
    民進党福島県連と日本共産党福島県委員会への取材(他政党は取材の約束がとれませんでした)
・12月18日(最終日)
 本宮市の恵向応急仮設住宅での「浪江そば対京都抹茶そば対決」での交流・学習活動

 非常に濃密で刺激的だった3日間を、フクシマで出会った人たちの言葉で振り返ります。
【印象に残った言葉】
・「自分の頭でしっかりと物事を考えて理解し、行動することが大切だよ」(南相馬市観光協会ボランティアガイドの高田求幸様)
・「あなたの家は原発からどれくらい離れているのかを考えたことがありますか?避難するとき、あなたならいっしょに過ごしてきた大切なペットをどうしますか?」(南相馬市の小高区の復興住宅で)
・「みなさんにできることは、京都に帰ったときに福島で頑張っている人のこと、正しいことを伝えることです。今もなお、風評被害で苦しんでおられる方が多くいます。風評被害と闘っている方もいます。真実を伝えることや、知らない人に教えてあげることもできることの一つですね。」
(民進党衆議院議員の金子恵美様)
・「県外の高校生が福島に思いを寄せてくれている、それだけでも本当にうれしい限り。目を輝かせて真剣に質問し、話をきいてくれる高校生たちの姿は、本当に希望の星。若いって、すばらしいですね!」(日本共産党福島県委員会常任委員の野口徹郎様)
・「復旧も復興も終わっていない。みなさんのような若者の活躍がこれからのフクシマの大きな力になる」(本宮市の恵向応急仮設自治会長の平本佳司様)

マスメディアなどが報道する情報だけでなく、実際に現地へ行き、自分の目で見て、人とふれ合う中で初めて分かる事柄が数多くあることを学んだ今回のフクシマ訪問でした。
また、高校生一人ひとりが持つ力は微力だが無力ではないこと、社会に貢献するためには学びと行動が重要であることが理解できました。
社会をつくる主権者の仲間入りをする高校生だからこそ、今後もフクシマの現状などの社会の問題の解決のために、更に学び、行動し、発信することが求められています。

【参加した生徒の感想の一部】
・「思っていたよりも仮設住宅に避難されていた方々は、時間はかかるかもしれないけれど、また一から自分たちの故郷を作り上げていこうと前向きに考えていらっしゃいます。そのためには若いパワーが必要だということも痛感しました。仮設住宅に住んでいらっしゃるおばあさんも、何時間も楽しく話をしてくださり、私たちも勉強させてもらえたし、少しでもストレスを発散して笑顔になれてもらえていたら良いなと思いました。今までの日本を作り上げてきてくださった年配の方々のためにも、今、若者のパワーを発揮するべきだと思います。」(T.S)
・「いじめの問題については、風評被害が大きく関係しています。現在私の周りでは起こっていないけれど、ニュースなどでは、避難してきた土地で、誤った情報や偏見によっていじめを受けている人がたくさんいることがわかります。ですから、被災者の方たちの心の復興を早くできるようにすべきと感じました。また、実際に現地に行って、見たり経験することが大切だと改めて感じました。」(A.M)
・「写真や体験談、自分の目を通して約5年間の福島の実態を学ぶことができました。実際にその場にはいなくても、一人の人間として福島のことを考えて、これからも応援していきたいと思いました。私は、持ち主が不明のまま残っている写真からでも被災された人々の魂を伝えることができるのではないかなと思います。もう二度とこのようなことが起こらないためにも、亡くなった方々の魂を受け継いでいきたいと心から思いました。」(S.M)
・「福島などの被災地にお金を落とすことが大事だと、以前から父に言われていたのですが、今日その意味が分かりました。それは、直接的に被災地にお金を落とすことは寄付することと同じ意味を持ち、また一度きりではなく継続的にすることで一度の寄付よりも大きなお金になるということです。このことも継続して行っていこうと思いました。人は痛い思いをして、やっと間違いに気付くと森北さんは言っていたのですが、その痛みを知る前に原発が本当に危険なんだということを、私たち学生が主体となって、社会に訴えていくべきだと思いました。」(O.Y)
・「今回の訪問で共通して言えることは人々の温かさだ。ここで出会った方々やお世話になった方々は、それぞれ東日本大震災を経験しておられ、私には計り知れない悲しさや困難に直面してきた方々だ。そして、今回その事実を私たちのような県外に住む人々に発信することで私たちが学び、私たちが発信していく。『若い力は大きなパワーになる』とおっしゃられた平本さんの言葉を信じて、私たちの力で少しでもフクシマの現状を変えていけるような活動をこれからもしていきたいと思う。」(A.M)
・「震災発生から6年がたとうとしているのにもかかわらず、仮設住宅での暮らしを余儀なくされた人たちやいまだ行われている汚染作業、再建作業をこの眼で見てきた貴重な今回の経験を踏まえて、『頑張ってください』ではなく『一緒に頑張りましょう』という気持ちになりました。私にも大好きな故郷があるように被災者の人たちができるだけ早く故郷に戻ることができるよう、これから、もっと支援活動に参加していきたいと思います。」(T.K)
・「福島の方は風評被害により農産物等が売れないと困っておられました。しかし話を聞くと、実は福島で作られているものはすべて徹底的に放射線量の検査が行われているため、どこよりも安全だということでした。もっとそういう正しい情報が人々に伝われば問題も減り、少しでも復興に貢献できるのではないのかと今回の訪問を通して感じました。そのため私が今できることとして、今回の訪問で知ったことや、現在の福島の状況などを周りの人にも伝えていきたいと思います。」(N.H)
・「同じ日本に住んでいるのに、京都に住んでいる私たちには届いていない情報がたくさんありました。風化させないとは言っても、このような状況では、復興はまだまだ出来ません。その象徴として、風評被害が全国に広がり、被災者の方が苦しめられているのも事実です。だから、今後の更なる復興のためにも、僕たち若者が中心となり情報を発信していく事が大切だと切実に感じました。」(U.R)

仙台駅まで開通した小高駅にて

小高区の復興住宅での交流会



伝承鎮魂祈念館での語り部の方のお話

伝承鎮魂祈念館での持ち主不明の写真



伝承鎮魂祈念館での被災当時の写真

ボランティアガイドの高田さんのお話



福島市内の除染センターを見学

民進党衆議院議員の金子恵美様と



日本共産党福島県委員会の野口様と

本宮市の恵向応急仮設住宅での交流



応急仮設住宅で震災当時の写真を拝見

応急仮設住宅でバトンの演技を披露



京都から持参した抹茶そばを調理

応急仮設住宅で住民の方と交流



応急仮設住宅で住民の方と交流

浪江そばの調理に挑戦



応急仮設住宅で住民の方と交流

応急仮設住宅で住民の方と交流



応急仮設住宅で住民の方と交流

応急仮設住宅での自治会長様からのお話



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