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2016年09月12日

第45回 立命館宇治土曜市民講座

9月10日(土)、第45回立命館宇治中学校・高等学校土曜市民講座を開催しました。
今回は、本校理科教員 渡辺儀輝による「立宇治なべ先生のわくわく理科実験ショー」を行いました。
本題に入る前に、渡辺先生は日常にありふれているレジ袋を取り出して何カ所かにハサミで切れ込みを入れます。すると、まっすぐスーッと裂けたり、ギザギザに裂けたり…袋の裂け方にはある特徴があることが示されました。どうやら袋の材料であるプラスチックの分子構造(ミクロの視点)が袋の裂け方の特徴(マクロの視点)につながっているようです。家庭ですぐに試せる実験なのでじっくり観察して比べてみてください。

さて本題です。
まず、一見不安定に見えるもののバランスをとるパフォーマンスが続きます。目を輝かせた子ども達にも協力をよびかけ、徐々にみなさん渡辺先生の世界に引き込まれていきます。渡辺先生は「ぴったりポイント」(重心)さえ抑えればバランスはとれるんだ、ということを示し、「ぴったりポイント」の探し方も伝授されました。算数や数学の授業で図形の知識は習いますが、こうやって実際に自分で物を用いて確かめると頭に残りやすいですね。
次にブーメランを投げてキャッチする渡辺先生。ブーメランは「ぴったりポイント」を中心に回転するのです。コの字形、3枚の羽、4枚の羽…何枚の羽のブーメランでも投げればかえってくるのでしょうか。思えば、フリスビーのような円盤形になると手元にはかえってきません。では、その境目はいったいどこにあるのでしょうか。ボックスティッシュの箱で簡単に工作できるそうです、ぜひ調べてみてください。

科学・理科では、物体や現象をよく観察すること、不思議に思うこと、試してみることが大事です。「楽しかった!」の思い出に終わるのでは科学とはいえません。試した結果を表にまとめ、数値処理をしてグラフから考察をし、法則を見つける。そして最後に、その自分のした仕事を世の中に広く公表することがとても大切です。「誰でもどこでも同じ結果を導ける」、これが科学だと在校生の研究発表ポスターを紹介しながら語られました。

渡辺先生の少年時代の話や昨日のテレビの話、そこに科学史も交えてショーが展開されたため、子どもから大人まで楽しんでいる様子が見られました。
渡辺先生の実験ショーでは、あえて、問いかけに対する答えは用意されません。ショーを通して提示されるヒントをもとに、ご自身が感じた不思議さに迫って、ぜひ「科学するこころ」を育ててもらえればと思います。
大勢の皆様にお越しいただき、誠にありがとうございます。

次回の土曜市民講座は、11月12日(土) 吉岡 信昌氏(京の絞り職人衆 京都絞栄会代表)をお迎えし、「世界で最も歴史ある染色 京鹿の子絞り」と題して開催いたします。ぜひ、ご参加下さい。



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