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2016年08月14日

北の大地で東アジアの中高生が学び語り友好を深めました
第15回東アジア青少年歴史体験キャンプin北海道

劉連仁生還記念碑の前で

写真は、中国から強制連行された後、強制労働を逃れて実に12年7か月もの北海道の原野を逃避行した末、強靭な体力と精神力で無事生還された、劉連仁さんの生還記念碑の前でのものです。劉連仁さんを描いた本は、今年の夏の全国の中学生の課題図書にも選定されているそうです。「この碑の前にこれだけの多くの人が来られたのは初めて」(地元の方のお話)だそうで、日中韓台の中高生がこの碑の前に集って学び考えたことは、戦後の歴史の偉大な進歩を示しています。

7月28日から北海道の朱鞠内と札幌で始まった第15回東アジア青少年歴史体験キャンプに、本校から中高生16名が参加しました。朱鞠内では朝鮮人の強制労働に伴うご遺骨の返還運動や強制労働の様子などを学び、活発な討論を繰り広げました。30日からは札幌市に場所を移して、開拓村や博物館の見学、共同授業、記念講演、「若者が語る東アジアの未来」と題したパネル討論、班ごとの平和宣言などの多彩な学びと討論を繰り広げました。

8月1日には、日中韓台の青少年によるオープンカフェが行われ、日本からはクラブ紹介、合唱、ソーラン節などが披露され、更に在日韓国人の生徒などによる民族楽器の演奏も行われました。お別れの晩には、本校の生徒がデザインしたTシャツにサインを交換しあう光景が展開され、翌朝には涙を流して別れを惜しむ姿が見られました。東アジアでは、政治的なレベルでは決して友好関係を築けていない面はあっても、青少年の間にはそのような壁などはないのです。キャンプは終わりましたが、過去の歴史を踏まえて、未来の平和を担う東アジアの青少年の友好関係を築く旅路は始まったばかりです。キャンプに参加した生徒がその成果を今後生かして、より学び、語り、東アジアの平和のために行動していくことが求められています。

なお、このキャンプの様子は、13日の朝のNHKの「おはよう日本」で放映されました。

以下に、生徒の感想文の一部を紹介します

・私は東アジアに住む一人間として、真実を追い求めていく必要があると強く思いました。それと同時に私は、このように東アジアの国々から柔軟な考えを持つ私たち学生が、実際に話し合うことにとても意義を感じました。今各国間で起きている論争は、政府という建前を通しているために生まれるのではないかと考えます。やはり、外交問題となると、それぞれが自国の利益や損得を考えて意見交換をするために、各国の本意的な意見をぶつけ合うために、終わらない論争になると考えます。さらに世界のグローバル化が進み、東アジアの力も伸びてきている以上、今こそ東アジアとしての統一感が欲しいものです。そのために、このようなキャンプや市民間での交流を促進すべきだと考えます。それは政府の間ではなく、市民の力で実現した、強制労働犠牲者の遺骨奉還が行われたことからも伺えます。東アジアが単一として歴史に関してなどで共通認識を作り、暗い歴史でさえもお互いに認め合い、高めあえれば良いのではと思います。

・私たちは、与えられた教科書をそのまま鵜呑みにして学ぶのではなく、真実を見分ける力も必要になっていくのだと思いました。そして、真実を知った上でこれからの関係と向き合っていくのが必要だと思いました。だから、まず一番大切なことは「過去に何が起こったのか真実を知る」ということだと思います。

・学んだことは、全般の討論の中で、「日本は今政府が被害国に対して謝罪をするかしないかはっきりしていない、しかし、国民が政府に任せきりにせず、個人が自分の国の歴史について知ろうとして、考え、意見を持つ事が出来れば、必ず解決策が出る」という意見、また「そんな社会を作るため、キャンプに参加した自分たちは、周りに情報を発信していくことが必要だ」という意見を日本チームとして述べた時はすっきりして気持ちよかったです。韓国チームを見送るときは、遊んだ時間が多かったので、別れるのがすごく寂しくてみんな泣いて抱き合って、帰りたくないと言いあっていました。飛行機の中でも余韻に浸っていました。一言でいうなら感想文を書くだけで泣いてしまうキャンプでした。歴史の勉強の面でも、交流の面でも学ぶことが多い毎日で、言葉で表せないです。来年も絶対参加します。

第15回東アジア青少年歴史体験キャンプ

さっそくソーラン節の練習開始

ご遺骨返還運動のお話を聞く



日中韓台でのグループ討論

北海道らしいエゾ鹿?の前で



開拓の村で

各班の平和宣言の発表



閉会式での日本代表生徒の挨拶

「世界にひとつだけの花」の合唱



クラブ紹介に続くソーラン節の披露

在日韓国人生徒らによるチャンゴの演奏



記念Tシャツへのサインの交換

お別れの朝に



涙のお別れ

来年はソウルで!



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