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2015年09月20日

アクティブラーニング型高校物理始動!
生徒たちの学びが,進化し始めています

高校理科コース物理では,2学期から本格的にアクティブラーニング型授業を展開しています.
単元の概略や教科書にない内容に関して,教員の10分程度の解説があったあとは,すべて生徒たちの主体的な学びの時間です.

理科コース物理の方針は「教科書精読による徹底理解」と「美しく論述解答をする力の育成」です.
生徒たちは予習してきたことをもとに,自分の理解や不明点について,議論を通じて明らかにし,解決していきます.

「この公式を導く過程の根拠は~」,「定義に戻って考えてみたら~」,「この数式が表す意味は~」,「自分の理解が正しいかどうか聞いてくれる?」など,生徒たちの会話を聞いていると,まるで大学の文献購読ゼミのよう.先生よりも友達同士のほうが自由に質問できるので,教室内の会話はとても活発です.
ときには,「予習ができてないので,いったん一人で読み込みさせて…」と一時離脱する生徒もいますが,それもまたOK.

この方式で3週間やってみて生徒たちが気づいたことは,「たいていのことは教科書と自分たちの議論(と少しのネット検索)を通して解決できる」ということでした.ときおり,全員がギブアップして教員に助けを求めに来ることがありますが,そのときも簡単には教えることはなく,反対に生徒に質問を投げかけていきます.それに生徒が答えていくうちに,「あっ,わかった!」と自分で気がつきます.
初めのうち,「教えてくれない」,「どうすればいいかわからない」,「頭をすごく使うので疲れる」などと言っていた生徒たちも,今では「この方式でずっとやっていきたい(でも,ときどき解説してください)」と言っています.

生徒たちの学習への姿勢も変化してきました.

・授業中に居眠りする生徒がゼロになり,学習に集中するようになった
・事前配信教材をタブレットで,理科コースSNSに書き込まれたQ&Aをスマホアプリで調べながら学ぶようになった
・ほとんどの生徒が,自主的に予習復習に取り組むようになった
・通学の隙間時間をうまく使おうとする生徒が出てきた
・インターネット上で講義動画を発見して視聴して学習する生徒が出てきた
・疑問点をLINEで相談して解決する生徒が出てきた
・放課後に自主的に集まって議論を継続する生徒が出てきた
・以前は解答放棄がほとんどだった論述問題に全員がチャレンジするようになった
・「まったく手も足も出ない,どうにもできない」という生徒がいなくなった
・わからない,知らない,間違える,ことを恥ずかしがらずにオープンにするようになった
・自分ができればよいという考えを変えて,教えることを通して成長しようと考える生徒が増えた

毎回授業の最後にはふりかえりを行い,目標に対して今日の自分の行動や成果はどうだったのか,今後の課題は何か,などを「リフレクションシート」に記入します.これに教員がフィードバックをして次につなげていきます.このリフレクションシートは,一人ひとりの成長記録となります.

社会に出れば,「未経験のことや,答えのない問題に主体的に取り組み成果を出す」ことや,「プロジェクトメンバーの個性を活かしてチームで問題解決にあたる」こと,「自己評価や失敗の経験をふりかえり,改善に活かすこと」が当たり前になります.このアクティブラーニング型授業ではそういった力をつけていきたいと考えています.

さて,物理の授業はシルバーウィークで小休止…と思いきや,多くの生徒が「休み中に予習復習します」と宣言して休みに入りました.なんとも頼もしい限りです.

【生徒の感想から】
当たり前のことだけど,授業中に一切寝なくなった.今まで寝ていた子も,物理が苦手だった子も,どんどん積極的に質問するようになってきて,みんな一緒に成長している気がしてうれしい.グループでは自分も一緒になって答えを導き出せていることが,今までの自分からは信じられないし,みんなに貢献できているのかなと思えてうれしい.これからは教えてあげられるようになりたい.

公式と結果を憶えて計算するのが物理だと思っていたが,それは間違っていた.なぜそうなるか,という考え方が大切だと気づいた.物理がおもしろくなってきた.

できる人とできない人の差がなくなってきて,クラス全体で学んで成長している感じがする.協調性が高まった.

読む力,説明する力,聴く力がついてきたと感じる.深く理解するようになった.

浅い理解で終わるんじゃなく,本当の理解をできるように学習するようになった.わからないところは放置せず,友達に聞くなどしてできるだけ解決するようになった.

論述は無理,といって捨てていた人がいなくなった.

学ぶ姿勢が,「受身」から,「自分から」に変わった.

すぐに諦めず,地道にがんばれるようになった.物理以外にも,簡単に「無理」と言わずに,やれるだけやってみようという気持ちが強くなった.困ってる人を助けようと自分から行動するようになった.「口先だけ人間」を卒業したい.

自分よりもレベルが高い人と議論することが楽しかった.また,ぼくに質問してくれる人が増えて,これに応えていくことは自分の成長につながることがわかった.

クラスや学年を越えて,理科コース全体で教えあえるように,輪を広げていきたい.

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